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03/13 Sun

飛鳥の遺跡を学ぶ

2021年度 考古学講座(第6回目講演『飛鳥美人』が語るもの)

EVENT
飛鳥の遺跡を学ぶ
DATA
OPEN/START
13:00/14:00
ADV./DOOR
一般 ¥1,000(資料代含む)/学生 ¥500(資料代含む)
LINE UP
INFORMATION
古都伝承プロジェクト実行委員会/0742-25-4873(10:00~17:00)
講師プロフィール
相原嘉之/あいはらよしゆき(奈良大学文学部文化財学科准教授)

1967年、大阪市に生まれる。奈良大学を卒業後、奈良国立文化財研究所・滋賀県文化財保護協会・明日香村教育委員会文化財課長を経て、現職。藤原宮跡・酒船石遺跡・キトラ古墳・高松塚古墳などを調査し、王宮・王都からみた律令国家成立過程について研究している。主な著書に『飛鳥・藤原の宮都を語る』『古代飛鳥の都市構造』などがある。

第6回目講演概要「『飛鳥美人』が語るもの」
1972年3月21日、高松塚古墳から極彩色の壁画が見つかりました。新聞の一面をカラー写真で飾った女子群像は、「飛鳥美人」と呼ばれ、文化財を国民が周知した初めてのこととなります。今年は、それから50年の節目の年にあたります。高松塚の壁画は現地で保存されてきましたが、長い間に劣化が進み、微生物による汚染も広がってきました。このままでは壁画が消滅する危機ともなり、多くの議論のすえ、壁画を石室ごと取り出し、別の施設で修理を行うという方針がとられました。それは特別史跡の墳丘か、国宝壁画のいずれを優先するかという苦渋の選択でもありました。その過程で、総力を挙げた調査・保存により、壁画は救出され、修理によって大きく改善されました。今回は、壁画の発見から現在までの歴史を振り返りながら、古墳壁画の保存について考えてみたいとおもいます。
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